「防災資料保管袋」がきました。
マグネット付で冷蔵庫にくっつけられます |
中には「防災マップ」。
浸水予想や病院、避難場所などが記されています。
想定を信じるな! |
もうひとつの地図は「津波ハザードマップ」。
これには5mピッチの標高で色分けがされています。
そして、川内原発の方向と2kmピッチの同心円も書いてあります。
これで、自分の家が原発から何キロかわかります。
自分の家をチェック! 想定内(>_<) |
これらの地図は、「薩摩川内市ホームページ」の右上「防災情報」から見ることもできます。
この「薩摩川内市:防災ホームページ」トップページには、風向、風速も表示されています。
西風でも計画通り西に避難するのか? |
※【おまけ】薩摩川内市の新迷所「津波看板」。
初めて見たときはビックリした |
そして、「薩摩川内市原子力災害対策暫定計画策定のお知らせ」。
これは、これまで10km圏内だった避難区域を20km圏内に見直したもので、
国の方針が30kmになったらまた見直さなければならないということで、
「暫定計画」と呼ばれています。
これもインターネットで見ることができますが、
これはなぜか、先ほどの「防災情報」の中ではなく、
「薩摩川内市ホームページ」トップページの右側、
「暮らしの情報」の中の「暮らす」の中の「防災・防犯・安全・安心」をクリックした中の、
「安全・安心」をクリックした中の、
「薩摩川内市原子力災害対策暫定計画」 (2012年3月30日登録)の中にあります。
ちょっとわかりにくいです。
今回配布された「暫定計画」資料には地図がついています。
まずは避難ルート。
西に逃げてていいのか? |
そして、避難先の地図。
私たちの避難先はけっこう海沿いのようです。
津波と原発事故が同時に来たら、ここは無理なのでは???
霧島のみなさんよろしくね |
最後に「原子力防災のしおり」。
表紙の笑顔が意味不明です。
はりきっているようにも見えます。
ツッコミどころ満載 |
こちらは、県の作成なので、「鹿児島県ホームページ」から見ることができます。
福島の原発事故を受けて、これまでより多少踏み込んだ記述にはなっていますが、
まだまだ事故の深刻さを正面から受け止めているとは思えない内容です。
以前読んだ本の中には、
「二度と自分の家に戻れないという覚悟で避難をしましょう」
と書いてありました。
その事実を私たちは目の当たりにしているのに、
自治体の原子力対策の担当者は、まだ見て見ぬふりをしているようです。
また、ヨウ素剤についての記述も1ページのみです。
「避難所等で配布」することになっています。
これでは、避難所に着く前に自家用車に乗ったまま渋滞に巻き込まれて被曝しそうです。
以前、「ヨウ素剤を50km圏内に配布」というニュースがありましたが、
薩摩川内市に問い合わせたところ、
「国でも審議中で、決定事項ではないので、市でも配布は考えていない」
との回答でした。
配布してもいいものなら、市が独自に配布を決定してもよさそうな気がします。
説明を追加 |
このような資料が配布されたということは、
8月11日には、20km圏内に住む人たちは避難訓練に参加することになるのでしょうか?
土曜日だし、夏休みだから、子どもたちは学校がお休みで家にいます。
おとなも、お盆前で、仕事が休みだったり、帰省している人もいるかもしれません。
地元の人たちをあまり巻き込まないで防災訓練をするにはピッタリの日程です。
しかし、いくら立派な「原子力防災計画」を立てても、「原子力防災訓練」を行っても、
私たちは安心できないと思うのです。
なぜなら、福島の原発事故で私たちが思い知らされたのは、
「原発は事故を起こす」 ということより(これは前からわかっていた)、
「事故は隠される」「避難はさせてもらえない」という事実だからです。
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