【鹿児島・薩摩川内】脱原発イベントのご案内

★ 川内原発再稼働抗議行動

  毎週金曜日 午後6時~7時
  JR川内駅前(九州電力川内営業所前でしていましたが、駅前に移動しました)
  





2011年10月29日土曜日

薩摩川内市の産廃処分場予定地に行ってきました

昨日(2011.10.28)は、産廃処分場建設予定地に行ってきました。
朝、友人モコさんから電話でお誘いがありました。
前日のつゆくさ会に、産廃問題に関わる方が参加され、
いろいろなお話を聞いたばかりでした。
私は9月30日にも一度行ったことがあったので2回目でした。

前回は裏の細い道から迷いながら行ったのですが、
今回はバッチリ!
一度Uターンをしただけでたどり着きました。
山道の途中に看板やのぼりが立っています。
途中の見張り小屋で見張りをしている方もいらっしゃいました。



途中に看板がいくつもあります











現場に近づくと、曲がり角に警備の方が数人。
重機が動いています。

ブルーシートの下に数人の方が座っていらっしゃる見張り小屋の近くに車を止めて、
「こんにちは~」とお邪魔させていただきました。

見張り小屋











椅子とお茶とお菓子とトマトをすすめられ、
焚火のそばに腰かけました。

炭火があったかい











簡単に自己紹介などをした後、
みなさんと談笑するモコさんを置きざりにしてひとりでお散歩してきました。

想いが書いてある短冊











木にもぶら下がっています











秋なので、木の実もたくさん見つけました。




















テントに戻るとこんなものを見せてくださいました。

きれいな石











瑪瑙(めのう)です。
瑪瑙は昔噴火したところにできるのだそうです。
この瑪瑙は、産廃予定地から掘り出されたもの。
テントの足元にも、大きな瑪瑙の原石が転がしてあります。

お昼になって数人の方がお昼ごはんを食べに自宅に帰られました。
入れ替わりに3人のおばちゃんたちがやってきました。
いっきにテントがにぎやかになりました。

このおばちゃんたちは、見張り小屋の運営費を稼ぐために
野菜を作って販売しているのだそうです。
この日も朝早くからお餅に入れるよもぎを摘んできて、
午後からは出荷する野菜のパック詰めがあるそう。

「無農薬だから毎日虫取りが大変。
すぐにレースになってしまう。
一日おきにしたらと言われるけど
野菜は待ってくれない。」
と言うようなことを鹿児島弁で言って、わははは~と笑って、
あっという間に午後の作業に出かけていかれました。


私たちはベーグルをごちそうになりました。
産廃予定地は冠嶽という山の中腹にありますが、
その冠嶽には鎮国寺というお寺があります。
鎮国寺に行く途中にある「二つ菫(ふたつすみれ)」というお店のベーグルだそうです。
美味しいパンとよいお店の情報をGETでした。
鎮国寺にもまだ行ったことがないので、
ランチ付きでお寺巡りに行くのもよいかもしれません。
「焼きたてはもっと美味しいよ~」とのこと。

自家製天然酵母ベーグル












初めはちょっとお邪魔する予定だった私たちが、
なぜこんなに長居をすることになったかと言うと、
ある方にインタビューをするためでした。

ベーグルを私たちにくださった女性が
「一人ひとりにインタビューして動画をYouTube とかにUPしたいんだけど、
計画が止まっていて・・・」
「短冊は初めひとりの方が始められた。
その人の話を聞いたときに涙が出た。
ぜひ聞いてほしい」
と言われたので、そのおじちゃんが昼食を済ませて
テントに帰ってくるのを待っていたのでした。


そして午後は、短冊を始めたおじちゃんと、
趣味が設計図をかくことという土木に詳しいおじちゃんがやってきて、
そのおふたりに急遽インタビューをすることになったのでした。
iPad 持参だけど Ust 初心者のモコさんと、
インタビュー初めての私でチャレンジ!
・・・が、Ust はできない感じ・・・。
なので、動画を撮ってきました。
編集、 YouTube も初心者なので、うまくUPにこぎつけるか・・・???
できたらお知らせします。

おじちゃんたちのお話は、驚くべきもの、
・・・というわけではなく、原発問題でよく聞く話と一緒でした。
上関でも、川内でも、福島でも一緒。
でも、私が驚いたのは、学者でも政治家でもない、
その辺で農作業をしていそうな普通のおじちゃんから
そのことばが出てきているということ。

周りのおじちゃんたちも、
「これ着て県境に何度も行ったよ」
とジャンパーを見せてくれました。
おじちゃんたちは、竹を売って見張り小屋運営資金を稼いでいるそうです。
一人ひとりが自分の問題と考えて、
一人ひとりが行動しているということがすごいと思いました。
(たまに弁護士さんに怒られるとか)

着こんで色あせたジャンパー











インタビューの後に見張り小屋の中を見せてもらいました。

湯川れい子さんの短冊












これから寒さが厳しくなるので夜もここに泊りこむのは大変なことだと思います。
日中の見張りもたいへんでしょう。


しかし、実はすでに工事は始まっていて、この日も重機が動いていました。

前回来たときは着工を阻止するために緊迫した雰囲気でしたが、
今は、始まってしまった工事を冷ややかに見つめるのみです。


もともと採石場だったこの地には、山から浸み出したがあふれ、
工事中の今も何メートルも水がたまっているのです。
これからも水が出るでしょう。

最後に私たちも短冊をかきました。
私は、給食の牛乳のことを心配しています。
薩摩川内市の子どもたちが飲んでいる給食の牛乳を加工している
県酪連川内事務所は川永野町にあります。

見張り小屋の中に











重金属やダイオキシンに加え、川内原発からも近いこの産廃には、
川内原発からの放射性物質を含むゴミも運び込まれるのではないかと言われています。
それらの物質は、やぶれたシートからいずれは地下に浸み込み、
私たちの飲み水を汚染するでしょう。

県公社が進めるこの計画に約束を取り付けても、
トップの交代や移動で、あっという間に約束は反故にされてしまいます。

これまでも何度も担当職員が変わってきたそうです。

これからもここに住み続けなければならない私たちで
この問題を考え続けなければなりません。


※「冠嶽の霊山性を守る会公式サイト」→http://kanmuridake.org/
(twitter や Ustream でも情報を発信していらっしゃいます)