【鹿児島・薩摩川内】脱原発イベントのご案内

★ 川内原発再稼働抗議行動

  毎週金曜日 午後6時~7時
  JR川内駅前(九州電力川内営業所前でしていましたが、駅前に移動しました)
  





2011年2月24日木曜日

九州最大の海岸清掃in川内

先日一緒に久見崎海岸に行った方から、
こんなお誘いがありました。

「九州最大の海岸清掃」

日ごろお世話になっている海を
みんなで一緒にお掃除しませんか?

















2011年2月27日。
日曜日に九州のあちらこちらの海岸で
一斉にお掃除をするという企画のようです。


川内では、久見崎海岸のお掃除をすることになりました。

2月11日のところでも書きましたが、
久見崎海岸には昨年
25回のウミガメの上陸、産卵があったそうです。

この砂浜に今年もたくさんのウミガメが上陸してこられるように、
大きな流木の片付けなどをしようということになりました。
産卵のために上陸したウミガメが
障害物にじゃまされて
産卵をしないで
再び海に戻ってしまうこともあるようです。

先日は、中国製の注射器が流れ着いているのを発見しました。
プラスチックの漂着物もたくさんあります。

ウミガメ監視員Nさんも無事退院(祝)!
しかし、病みあがりに無理は禁物です。

みんなで楽しく海岸清掃して、
今年もたくさんのウミガメのお母さんに
安心して卵を産んでもらいましょう。


「九州最大の海岸清掃in川内」


と き  2011年2月27日(日)

10:30~15:00


ところ  鹿児島県薩摩川内市 久見崎海岸

もってくるもの  軍手 昼食 水筒  さしいれ大歓迎!


お問合せはコメントでお願いします。








場所はここです。

川内川の河口南側の海岸です。





















川内川上流の方から行くと、
原子力発電所の敷地の手前を
右に入る道があります。

「浜の茶屋」のところです。

















参加団体もまだまだ募集中みたいですよ。

お疲れモードで
「たまの日曜日くらいゆっくり休みたいよ」
という方はがんばらないでくださいね。

2011年2月17日木曜日

ケーキと和菓子で脱原発学習会

今日はグリーンコープかごしま生協ほくさつ支部の
「脱原発学習会」がありました。

グリーンコープのホームページには
「放射能汚染測定」という文字が。



























学習会のはじめは「浦島太郎」の寸劇でした。

太郎が竜宮城に行くと、
なんと竜宮城はオール電化でイルミネーションきらきら。

南国の魚が踊って、
大きな鯛のごちそうがでてきていいことだらけ。

太郎にお礼を言うカメのお母さん












でも最近子ガメたちの具合が悪いのだとか・・・。

最後は絶対開けてはならない玉手箱をもらっておしまい。
なぜか「地下300mに埋めて下さい」と言うカメのお母さん。

ちょっと温かい玉手箱













今日の資料です。

『チャレンジ!原子力ワールド』への幾多の大疑問!



















国が作った中学生向け副読本がありますが、
その本についての疑問をまとめた資料もありました。

この本にはチェルノブイリ原発事故の死者が
31人と書いてあるそうです。
これからの中学生はそのように教わってくるのでしょうか?


原子力発電のことについていろいろお話も聞きました。













原子力発電のについては、
市や県の広報、テレビや新聞のコマーシャルなどで知ることと、
学習会や本、インターネットで知ることの差が大きすぎて
いつもビックリです。

今日は平日昼間の開催で託児付だったので、
小さな子どものお母さんの参加もありました。

「事故があった時にヨウ素剤はどこでもらえばいいの?」
ということなど心配ごともたくさんありました。

市内の学校にはヨウ素剤は置いていないということでした。
市の担当の人に訊くと
「医者の処方箋が必要」
とおっしゃるそうです。
事故のときに間に合うのでしょうか?
副作用があるそうですが、
事故のときに飲める人と飲めない人を
どうやって判断するのでしょうか?

福井の学校にはヨウ素剤が置いてあって、
3年に1回更新するというお話でしたが、
自治体によって
ヨウ素剤の取り扱いは違うものなのでしょうか?

原子力発電所の近くに住んでいながら、
知らないことがたくさんあることが分かりました。


学習会の後はくつろぎのティータイム。


いつもカタログで眺めながら
高根の花で手が出せない和様スイーツいろいろ。


この中から3個食べられる♡












スイーツを食べながら質問コーナーです。

おいしいものを食べながら、
怖~いお話が続きます。

「中国の原発はどうなっているの?」

「友人がオール電化やIH調理器を使っているけど大丈夫?」


私のテーブルのスイーツたち












学習会が終わった後も、
原発井戸端会議はしばらく続いていました。

2011年2月11日金曜日

2月9日、今日の海水温度は20.5度でした(2)

川内原発の南側の砂浜から
北側の砂浜に移動。

こちらは久見崎海岸と呼ばれます。

すぐそばに小学校もあります




















川内川の河口に位置するこの海岸には
川から流れてきた砂がどっさり堆積して、
松林が連なるとても美しい海岸だったそうです。

「改造」という雑誌を作った山本実彦
与謝野鉄幹、晶子夫妻を
久見崎海岸に案内したという写真も残っています。

昔の砂浜行ってみたい


















砂浜の南側に見える山の向こう側に
1,2号機があります。
3号機はこの山の部分を削って作られるそうです。

久見崎海岸から南を見る


















そうすると残る砂浜は380m。

魚の保育園と呼ばれる大河川の河口にある砂浜を
埋め立ててしまうことについては、
いろいろな意見があるようです。

ここにもありました。
ウミガメの産卵のマーク。
昨年の8月20日に54匹が旅立っています。

カメが産卵した場所












昨年久見崎海岸で卵を産んだウミガメのお母さんは25頭。

「毎年同じカメが帰ってくる」
というNさんに
「どうしてわかるんですか?」
と尋ねると、
「足跡の幅でわかる」
のだとか。
「本当ですか~!」
と驚いていると、
「さあ・・・」
というあいまいな返事。

でも何千匹に1匹しか大きくなれないウミガメなので、
大きくなって産卵に来るということはすごい確率なのだとか。

話はもどって、
昨年久見崎海岸で25回観測された産卵のうち、
3号機増設のために埋め立てられる砂浜での産卵は20回でした。
残される砂浜380mの産卵は5回。

2009年ですが、「MBCウミガメール」
久見崎海岸の初産卵のことが報告されていました。







ウミガメボランティアさんは
足跡をたよりに産卵場所を探して、
丁寧に掘り出した卵を、
大きさを測ったり、数を数えたりして、
寄田海岸に作った孵化場に運ぶようです。

毎日海岸に行って足跡を探したり、
卵を掘ったりするのは大変なご苦労です。

さらに、産卵で上がってきたカメのために
流木を片づけたりという清掃作業があります。
ひと口に流木と言っても大きいものはすごい重さです。

ひとりでこの仕事を続けてきたNさん。
この日午前中は病院でした。
「来週入院することになった」

いつもどおりお元気そうなので
「あっちも、こっちも」
と動かさせてしまいました。

何というタイミング。
1週間遅かったら、
Nさんはベッドの上だったかも。

どうしてこの日にNさんに会うことになったのか、
とっても不思議。

でも一番不思議なのは、
「午前中病院に行く」と聞いておきながら、
午後海岸案内を頼んだ私。
「入院する」と聞いた後にも、
別の海岸に案内させてしまいました。

「普通遠慮するでしょ」
と後から気がつきました。
・・・どうして気がつかなかったのでしょう??


河口側の防波堤には釣り人がたくさん。

年に何度も砂浜の形が変わるのだとか



 ここでも水温を測っています。

波がいってしまいました

靴が濡れてしまいました












波を追いかけたり、
波に追いかけられたりしながら
水温を測って・・・、
こちらの海岸は13.5度でした。

決まりでは「取水と放水の差が7度以下でなければならない」
ということなのでOK!
・・・のようですが、
放水口が向かっている沖合の方で測るともっと高いのだとか。

・・・7度以下?

再取水の疑い














これが3号機完成予想図です。
土捨て場は松林を切り倒すそうなので、
こんなに緑色になるかどうかわかりません。
砂浜への影響などはどうでしょうか?

3号機の放水口がかいてありません
















ウミガメはこれからも産卵に来てくれるでしょうか? (完)


2011年2月10日木曜日

2月9日、今日の海水温度は20.5度でした(1)

今日は遠方からお客さまでした。
昨日は南方新社橋爪先生宅へ。
そして今日は川内に・・・。

「せっかく川内にいらっしゃるんだから
NさんとTさんに会わせなくっちゃ」
と当日になってふたりに連絡。

12時過ぎに到着したお客さまに
食パンと焼きそばと漬物の昼食をお出しして、
しばし歓談。

その後、Nさんの待つ川内原発展示館へ。
Nさんはウミガメ調査員。
でもウミガメ産卵の時期だけではなく、
一年中海岸の清掃ボランティアをしていらっしゃいます。

まずは南側の海岸に。

松林を抜けて海岸に出ます












この辺の松林も全部切って土捨て場になるそうです。


寄田海岸












南側の砂浜が約1km。
2月初めだというのに風も日差しもぽかぽか。
絶好のお散歩日和です。

釣り人発見です!
釣りにもぴったりのお天気。

釣りのおじさん












釣りのおじさんの右側テトラポットの向こうが
川内原子力発電所の温廃水放水口。

今日の海水温度は20.5度でした。

赤丸のところで釣り&温度測定


















この海岸ではサメやウミガメが死んでうちあげられる姿が
たびたび目撃されているので、
海洋生物慰霊碑が立てられていました。



海洋生物慰霊碑(Nさん手作り♡)













枯れ草の中に立っている流木はサメたちのお墓。
たくさんあります。


サメたちのお墓












お墓に似ていますがウミガメ産卵場所のしるしもあります。
昨年はこの砂浜だけで37ヶ所産卵が確認されたそうです。
でも、ウミガメも死んでうちあげられることがあるので、
ウミガメのお墓もあります。

これはウミガメ産卵場所












サメのお墓に造花がお供えしてありました。

サメのお墓












顔をあげるとすぐそこに川内原発1号機と2号機が見えます。

説明を聞く私たち












テトラポットとフェンスの向こうに放水口。
ここから温かい水が流れてきます。
海の水に触ると本当に少し温かい。

この水に貝や稚魚を殺すための薬や
放射性物質がほんの少し含まれていると
九州電力の人も言ったことがあるそうです。

少し怖い気もしますが、
毎月海水温調査を続けている人たちは、
毎月この水に触れています。

(釣りをしている人も・・・)

温廃水放水口












南側を満喫したので、
次は北側に移動です。
北側は3号機の増設予定地です。

再び松林を抜けて、車に乗って、
ちりめんじゃこ屋さんの看板のところから入っていきました。 (続く)