【鹿児島・薩摩川内】脱原発イベントのご案内

★ 川内原発再稼働抗議行動

  毎週金曜日 午後6時~7時
  JR川内駅前(九州電力川内営業所前でしていましたが、駅前に移動しました)
  





2012年7月1日日曜日

原発が争点の鹿児島県知事選(1)

鹿児島県知事選真っ最中です。
今回は再選を目指す伊藤祐一郎さんと
脱原発を掲げる向原祥隆さんのおふたりが立候補されています。

向原さんは以前この「ミツバチブログ」で紹介した
「村栄え」という文章を書かれた方です。
この「村栄え」はあちらこちらで紹介されて、
けっこう反響が大きかった内容でした。


昨日、6月30日は「薩摩川内市国際交流センター」で
向原さんの演説会があったので 行ってきました。
応援弁士に落語家の三遊亭歌之介さんや
作詞家の湯川れいこさんがかけつけてくださり、
薩摩川内市議会議員の井上さんや福田さんも
挨拶をしてくださいました。
詳しいことはまた後日・・・。


実は、伊藤さんの演説会も6月25日に向原さんと同じ会場で行われていました。
私は行けなかったので、『ミツロー通信』から引用します。

伊東候補演説会  ~2012年知事選告示~

 鹿児島県知事選挙、告示から5日目の6月25日午前10時から、
伊藤祐一郎候補の個人演説会が薩摩川内市の国際交流センターで開かれました。
約400の席は満席で、後ろの方に立っている人も大勢いました。
 建設業界、次に農協関係が多かったということです。
 女性も多かったです。
 制服姿、服装はバラバラだけどまとまった団体、同じ列の椅子にかけました。
動員効果を感じる盛況ぶりでした。
 
圧倒的勝利  ~商工会議所会頭~
 まず、伊藤候補の川内後援会会長で、
川内商工会議所の田中憲夫会頭があいさつです。
 「私たちの地域では原子力発電所1、2号機の再稼働、
産業廃棄物の最終処分場建設、甑航路開設を含めた川内港の活性化
川内川抜本改修計画の推進及び南九州西まわり自動車道路の全線開通等、
重要案件が山積みしております。
 伊藤知事におかれましては、圧倒的勝利で3選を果たし、
継続して県政を担っていただき、本地域についての重要案件についても
ご支援、ご理解をお願いする次第であります。
伊藤知事3選はもちろんのこと、圧倒的勝利を勝ち取るため、
我々一同全力を尽くして、応援していくことをここに強く誓います。」


地元じゃない人のために説明。
田中憲夫さんは川北電工の社長さんでもあります。
詳しくは「hunter 川内原子力発電所の背景(Ⅰ)」
→ http://hunter-investigate.jp/news/2011/08/post-83.html   
「hunter 川内原子力発電所の背景(Ⅱ)」
→ http://hunter-investigate.jp/news/2011/08/post-92.html


『ミツロー通信』は続きます。
岩切市長まで登場~!


産廃の誤解  ~薩摩川内市長~
 次は薩摩川内市の岩切市長です。
 「産業廃棄物最終処分場建設につきましては伊藤知事、県が責任を負うと、
基本計画の中に入れていただきました。
従って、私としても全面的にこれを応援していきたいと思っております。
 できるだけ早く完成していただいて、市民のみなさま方に
誤解を与えないようにしていきたいと思っています。」 
一体、だれが誤解しているというのだ。(←これはミツローさんの心の声)
 「原子力発電所問題につきましては、伊藤知事が現職の官僚の頃、
石川県に出向された際に、石川県の原子力発電所の企画をされたということで、
原子力発電所については、かなり知識の深い知事であります。
従って私としても伊藤知事の考えに賛成をしながら、
市民が混乱しないように、これを仕向けていきたいと思っております。」
一体、だれが混乱しているというのだ。
一体、誰に、何を仕向けるというのだ。(←またまたミツローさんの心の声)
 「いずれにしましても、鹿児島県並びに各市町村、
あわせて大きな課題はたくさんあります。
伊藤知事とされましては水俣病問題、または米軍基地の馬毛島の問題、
大きな問題を抱えた県政であります。
 これを乗り切るためには伊藤知事に代わるほどの人は
いないと思っております。
 また、皆様方、投票率をあげていただかなければと思っております。
どうぞ、ここを引き上げられましたら、隣近所、また職場の中で
投票をするようにお願いして、投票率のアップとともに、
伊藤知事への依頼をしていただければありがたいと思います。
いずれにしても、伊藤知事以外に、立派な候補者はいない。
これを私は宣言して、皆様方のご理解を得、地元市長としての
あいさつを終わります。」
一体、だれのための、なんのための市町なんだ。
市民の公僕が知事の下僕に見えた瞬間です。(←ミツローさん、ナイスツッコミです) 」




再び地元じゃない人のために説明。
薩摩川内市の産廃問題については、地元の人もあまり知らないのが現状です。
なぜならだ~れも報道しないから。
広報にも「エコパーク建設中」くらいしか載ってないし。

当事者目線で詳しく説明してあるのがこちらのサイト。
毎日監視小屋でがんばる地元のお年寄りを排除する
県公社の様子を動画などを使って一所懸命伝えようとしています。           
「冠嶽の霊山性を守る会」 → http://kanmuridake.org/site/




『ミツロー通信』に戻ります。
いよいよ伊藤候補登場です。


再稼働  ~伊藤候補~
 約50分のうち、30分は原発の力説でした。
 「産業社会を必死に守る以外ないというのが私の哲学であります。
それが実は電力事情であり、今問題となっている原子力発電所の
再稼働の問題であります。
もちろん安全性は最大重要でありますから、国がまず安全性を保証し、
国の責任においてやるわけだから、国が現地に来て、
どうしてもこれを頼むというのが、これがまず前提でしょう。
そのときいろんな質問が出てきますので、
それに答えた上で原子力については再稼働…(←太文字にしたのはミツローさん)
 電力がもし不足して、一気にラインが止まり、
諸外国にいろんな産業が出ていくことは日本の将来にとって、
必ずしも幸せではないと思う。
現に原子力発電所という発電装置があり、
はたまた、ここ川内はずっと安全に運転してきていただきました。
 そして、サイトとしても、全国でも一番いい原子力発電所でしょう。
 国はストレステストを始め、保安院に代わり、
新しい規制庁というのも出来上がり、
新しい基準を作って対応するということになるでしょう。
 日本としても完全に脱原発の方向にスタートしました。
今、説明を受けているところによると、まず原子炉の寿命が40年間であります。
従って2030年の数字ですので、
1990年までに建設された原子炉はその段階で全部なくなる。
 それから新規の原子炉は、これ以上作らないということであります。
従って3号機については、多分、消えてしまうのだろうと思います。」
 川内原発は再稼働するだろうけど、どうも時間がかかりそうです。
年内は難しそうです。
 3号機増設も悲観的です。
 原発期待派には、報道などで楽観はできないとしながらも、
こうして直接、知事から聞かされたというのは、かなり衝撃的だったようです。」


福島は?
原発事故が起きたら?
国が、国がと言っているけど、
国民はもう国を信用していないけど?


そろい踏み
 だが、そこは原発城下町のしたたかさです。
 候補者と後援会長だけが両側に並んだ舞台に、
客席最前列にいた来賓が立ち上がって、そろい踏みです。
 市長、市議会議長、金融郵政大臣夫人、県議会議員、
川内医師会長、建設業界支部長、北さつま農協代表、
県農政連川内総支部長、川内商工会議所青年部会長、
日本商工連盟川内支部、鹿児島県商工政治連盟薩摩川内市部などが勢ぞろいして、
逆風に立ち向かう、「がんばろう」三唱です。

再稼働への近道
 がんばろう三唱の音頭をとるのは、
今年の川内大綱引実行委員長です。
 「商工会議所会頭から話がありました。
『完全勝利』。
 岩切市長からも話がありました。
『投票率を上げよう』
 伊藤祐一郎鹿児島県知事候補、完全勝利のために、
みんなと一丸になって、がんばろう!がんばろう!がんばろう!
パチパチパチ。
 圧倒的多数で当選させることが、原発早期再稼働への近道という響きです。
 川内原発3号機増設もあきらめていないという響きのようでもありました。」


原発が動いたら自分が儲かるという人しか来ていません。
「川内原発動かして薩摩川内市を活性化しよう、
また原発の仕事をもらおう」という話ばかりに聞こえます。

鹿児島県知事選は日本中(世界中?)が注目しているというのに~。
も~、恥ずかしい限りです。

不思議なのは、医師会と農協。
事故が起きたら大変じゃないの?

それに地元商工会議所の人たちも目を覚まそうよ。
いくらシャッター商店街って言われたっていいじゃない。
住めなくなったら商売どころじゃないよ。
かっこいい薩摩川内市になろうよ。


※『ミツロー通信』を発行しているミツローさんは元NHKの記者さん。
現在は退職されたけど、議会やさまざまな説明会などに参加されていて、
その様子を『ミツロー通信』で私たちに伝えてくださっています。
最近は、産廃問題を取材されていて、『ミツロー通信』の産廃問題の記事をまとめた
『知事との闘い』(南方新社) という本も出されています。


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