13:30にわた家を一緒に出ました。
祝島観光パンフレットをもらって、
「もし寒かったらここで火にあたらしてもらいんさい」
と船大工小屋を紹介してもらいました。
そして船大工さんらしい人に
「このこがここに来たら火にあたらしてあげて」
山戸さんがおっしゃいました。
このこと言われたのは何十年ぶりでしょうか。
いつも島のお年寄りばかり見ているので、
お年寄り以外はみんな若者に見えてしまったのでしょうか?
ウキウキしながら地図を眺め、
「平さんの棚田」に行ってみることにしました。
3kmと書いてあるので
行って帰ってこられない距離ではありません。
祝島小、中学校の上からの景色 |
歩いてどんどん坂を上りました。
坂を登ると、今度は島の南側へずんずん歩いていきます。
これが田の浦? |
瀬戸内海は島がいっぱいです。
初めて東シナ海を見たときは
「どうして海に島がないの?」
と不思議に思ったのを思い出します。
一本道が延々と続いています。
こんな道が続きます |
歩くだけでも大変なのに、
作った人はどうやってこの道を作ったのでしょうか?
途中、何台か乗り物を見つけました。
耕運機に荷台をつけたような乗り物 |
乗り物付近で仕事をする人に
「棚田に行きよるんです」
と言うと
「歩いて行くんね」
「まだまだ遠いいよ」
という答え。
しかし、子育て生活10年、
実家に子どもを預けて久しぶりのひとり旅の私には、
ちょっとくらい遠くてもなんてことありません。
「のどか乾いたら食べんさい」
と、みかんのお土産をもらって歩きます。
きれいな石垣が続いています。
どうやって草を取っているのでしょうか?
石垣マニアにはたまらない光景 |
すごい石垣エネルギーと草取りエネルギーを感じながら歩きます。
どれだけ人の手間と時間がかかっているのでしょうか |
おばあさんがすごく重たいみかんのかごを背負って坂を上っていました。
ちょっと手伝ったらまたみかんをもらってしまいました。
やっぱり
「まだまだ遠いいよ」
と言われてしまいました。
本当にまだまだでした。
でも棚田があるところは、
なぜか棚田が見える前に分かりました。
何も書いてなかったのに不思議です。
もうすぐのような気がして走ったら、
目の前に棚田が現れました。
平さんの棚田 |
本当に美しい棚田です。
この棚田か美しいのは
お米を作って命を支えてきたからなのでしょう。
しかし、時計も携帯電話も持っていない私は、
「ここでのんびりしていては船に乗り遅れてしまうかも!?」
と、ゆっくり座る間もなく棚田を後にしたのでした。 (続く)
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