まずは、今年、薩摩川内市に産卵に来たウミガメについてです。
・・・・・・・・・・・上陸産卵個数・・・・孵化個数・・・・・
寄田海岸 2459個(24頭) 1566匹
久見崎海岸 559個(5頭) 416匹
唐浜海岸 1738個(14頭) 1062匹
西方海岸 360個(3頭) 101匹
前の年だけ比べても意味がないかもしれませんが・・・2010年はこうでした。
寄田海岸 1998個(17頭) 1210匹
久見崎海岸 3261個(25頭) 1823匹
唐浜海岸 2194個(18頭) 1203匹
西方海岸 524個(6頭) 356匹
久見崎海岸の産卵がとても減っています。
久見崎海岸は以前のブログでも紹介しましたが、
川内原発の北側。
3号機増設予定地です。
2010年12月22日水曜日「ウミガメが産卵に来る浜」
2010年の記録を見ると、
25頭のうち20頭が、埋立て予定地に産卵をしています。
埋立てが始まったらどうなるのだろうと心配していましたが、
2011年は、埋め立てが始まっていないのに、
5頭に減りました。
薩摩川内市でウミガメボランティアをされている方の話だと、
ボーリング調査のせいではないかということでした。
ボーリング調査は5,6か所。
海の中でも行われていたということでした。
反対に川内原発南側の寄田海岸の産卵が増えています。
こちらは、原発の温排水の排出口側でもあります。
久見崎のボーリングを避けて、寄田に行ったのか?、
原発からの温廃水が温かいのでそちらがよかったのか?
・・・よくわかりません。
着工しなくても、調査などでじわじわと生態系は変わっていくのかもしれません。
埋立てがはじまるころには、カメは1頭も上がってこなくなっているかもしれません。
一方、唐浜、西方海岸は薩摩川内市の北の方で、
海水浴場にもなっているところです。
こちらも少しずつ減っています。
原発の両岸、寄田、久見崎海岸では、
海水浴もサーフィンもする人はいません。
サメが来るからだということです。
ウミガメ調査員さんも、たびたびサメの死亡漂着を目撃されています。
私も、2月の九州最大の海岸清掃のときに目撃しました。
(釣りをする方はいらっしゃいます)
2011年3月1日火曜日 久見崎海岸のお掃除をしてきました
以前紹介した「MBCウミガメール」 は、今年3月なぜか終了してしまいました。
今は、県のホームページで、
市町村別の過去15年間のウミガメ上陸状況を見ることができます。
海岸別の過去15年間の上陸状況を見ることはできないでしょうか?
鹿児島県はウミガメ保護条例がありますから、
調査でウミガメの産卵をじゃますることは、ひょっとして条例違反ではないですか?
今回私がいただいた上陸、産卵状況のデータは、
薩摩川内市のウミガメボランティアさんに教えていただきました。
新幹線の川内駅を降りて、車で20分くらい来ただけでウミガメに出会える浜があるんです。
大阪からも直通の新幹線があります。
薩摩川内市シティーセールスサポーターや
ぽっちゃん計画のみなさん、
「薩摩川内市のウミガメでまちづくり」などという企画はいかがでしょうか?
ずっと鹿児島に住んでいると、ウミガメなんか珍しくないかもしれませんが、
中国地方出身の私にとって、ウミガメはとっても神秘的で
南国情緒あふれる生きものなんです。
いるかどうかわからないカッパもいいけど、
毎年産卵に来てくれるウミガメも大切にしませんか?
2月9日、今日の海水温度は20.5度でした(1)
2月9日、今日の海水温度は20.5度でした(2)
※薩摩川内市のウミガメボランティアさんも出演するドキュメンタリー映画が、
日本各地で上映されています。
↓
「脱原発・いのちの闘争」
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